書かずにはいられない読書感想

文学と哲学が多いかも

日本人のイスラム理解

 

日本のイスラム認識には特有の様相があるのですね。

 

神秘主義哲学者、井筒俊彦さん(1914〜1993年)の存在が大きい。井筒さんは、日本の宗教思想と似た部分をイスラム思想から見つけて、わかる部分だけを日本人に理解させようとした。イスラム教の宗教思想がさまざまに枝分かれする中には神秘主義もある。禅の修行や、個人の内面的修養を重視する日本では、その部分だけが理解された。重要ではあるが、イスラム教の体系の中では末端の部分だ。

基本的にイスラム教は政治権力をめぐる宗教なので、誰が権力を持つのか、国際政治の中の力関係はどうあるべきなのかについて、考え方そのものが扱う。われわれの宗教観からはまったく理解できないので、理解しようとしなかった。

 

この部分で、なるほどねーって思いました。

イスラム教は、政治権力込みの宗教思想だから、宗教共同体の権力構造の理解なくしては、宗教思想自体を理解することができないっていうことですね。

じゃあ、具体的にどのような政治思想が展開されているのかなって考えてみても、「中東の政治って、白い服を着た石油王の人たちが牛耳ってるんだろうなー」くらいしか私にはピンと来ないから、まだまだ勉強が足りないですね。